コラム

【資生堂×医学アカデミー】理学療法士に「身だしなみ」が大切な理由|おしゃれとの違いを授業で学ぶ

理学療法士に「身だしなみ」はなぜ大切なのか?

理学療法士になるために必要なのは、解剖学や運動学などの専門知識、そして理学療法の技術だけではありません。

医学アカデミー理学療法学科では、患者さんと関わる医療専門職だからこそ、「身だしなみ」も大切な専門性の一つであると考えています。

そこで医学アカデミーでは、昨年度に続き今年度も資生堂の講師をお招きし、学生を対象とした「身だしなみ」を学ぶ特別授業を実施しました。

この授業は学生からの評判も非常によく、2年連続での実施となりました。

授業の中で学生たちが学んだ大切なポイントの一つが、

「おしゃれ」と「身だしなみ」は違う

ということです。

一見すると似ているようですが、医療職を目指すうえでは、この違いを理解しておくことがとても重要です。

「おしゃれ」と「身だしなみ」は何が違う?

「おしゃれ」は、自分自身の好みや個性を表現するものです。

好きな髪型にする。
好きな服を着る。
自分らしいメイクを楽しむ。

そこには「自分がどうありたいか」という視点があります。

一方で「身だしなみ」は少し違います。

身だしなみで大切なのは、

「相手からどのように見えるか」
「相手にどのような印象を与えるか」

という視点です。

つまり、

おしゃれは「自分」を中心に考えるもの。
身だしなみは「相手」への配慮を含めて考えるもの。

医学アカデミーでは、この違いが医療専門職を目指す学生にとって非常に重要だと考えています。

理学療法士は患者さんとの距離が近い仕事

理学療法士は、患者さんと非常に近い距離で関わる医療職です。

身体の状態を確認するために直接身体に触れることもあります。リハビリテーションでは、一人の患者さんと一定の時間を過ごし、会話をしながら運動や動作練習を行うことも少なくありません。

だからこそ、知識や技術だけではなく、

  • 清潔感
  • 髪型
  • 爪
  • 服装
  • 肌や顔まわりの印象
  • 香りへの配慮

なども、患者さんと安心して関係を築くための大切な要素になります。

もちろん、「見た目が良ければよい」という話ではありません。

大切なのは、患者さんが安心して接することのできる医療専門職であるかどうかです。

身だしなみとは、自分を飾るためだけのものではなく、患者さんへの配慮でもあるのです。

第一印象も医療コミュニケーションの一部

患者さんと初めて会ったとき、まだ理学療法の技術を提供する前からコミュニケーションは始まっています。

挨拶、表情、声の大きさ、立ち方、言葉遣い。

そして、身だしなみ。

こうした一つひとつが組み合わさって、その人の第一印象がつくられます。

特に医療現場では、

「この人なら安心して相談できそう」

「この人なら身体を任せても大丈夫そう」

と思っていただくことは、とても大切です。

理学療法士に必要なのは、身体を評価する力や治療技術だけではありません。

患者さんとの信頼関係を築く力もまた、理学療法士に求められる大切な力です。

医学アカデミーが「身だしなみ」を学生のうちから学ぶ機会をつくっている理由も、ここにあります。

なぜ資生堂の方から学ぶのか

身だしなみについて学ぶのであれば、やはりその分野のプロフェッショナルから学ぶことが大切です。

今回も資生堂の講師から、日々のお手入れや清潔感、相手に与える印象などについて、実践を交えながら教えていただきました。

普段なんとなく行っている洗顔やスキンケアなども、「身だしなみ」という視点から考えることで、その意味が変わってきます。

学生にとっても、普段の理学療法の授業とは少し違った内容です。

しかし、

「これから医療専門職として患者さんの前に立つ」

という視点から考えると、決して理学療法と無関係な授業ではありません。

むしろ、社会に出る前の学生だからこそ学んでほしい内容の一つだと考えています。

国家試験に出ないことも、理学療法士になるために必要

理学療法士の養成校では、国家試験合格に向けて多くの専門科目を学びます。

解剖学、生理学、運動学、整形外科学、神経内科学、理学療法評価学、運動療法学など、学ばなければならないことはたくさんあります。

しかし、実際の医療現場で働くために必要なことが、すべて国家試験に出題されるわけではありません。

身だしなみも、その一つです。

医学アカデミーでは、「国家試験に合格するための3年間」だけではなく、「その先で理学療法士として働くための3年間」にしたいと考えています。

患者さんとの接し方。

挨拶。

コミュニケーション。

身だしなみ。

現場で必要になるこうした力も、学生のうちから少しずつ身につけていく。

それも理学療法士養成教育の大切な役割だと考えています。

学生からも好評。だから2年目も実施しました

資生堂の講師による身だしなみの授業は、昨年度に初めて実施しました。

学生からの反応がとてもよかったことから、今年度も引き続きお願いすることになりました。

専門知識を学ぶ授業とはまた違い、すぐに自分自身の生活にも取り入れることができる内容だからこそ、学生にとっても実感しやすい授業なのだと思います。

そして何より、

「身だしなみは、おしゃれとは違う」

ということを、学生のうちに考える機会になったことには大きな意味があります。

自分がどう見られたいかだけではなく、

患者さんにどう感じてもらうか。
相手に安心してもらうために、自分はどうあるべきか。

医療専門職を目指すうえで大切な視点です。

「理学療法士になる」その先まで学べる学校へ

医学アカデミー理学療法学科は、埼玉県川越市にある理学療法士養成校です。

昼間課程・夜間課程ともに3年制で、理学療法士の国家資格取得を目指します。

しかし、私たちが学生に身につけてほしいのは国家資格だけではありません。

専門知識や理学療法技術はもちろん、患者さんへの接し方やコミュニケーション、社会人としての振る舞いなども含めて、

「この人に担当してもらえてよかった」

と思っていただける理学療法士になってほしいと考えています。

そのために必要であれば、学校の外にいるさまざまな分野のプロフェッショナルにも力を借ります。

今回の資生堂による授業も、その一つです。

理学療法士になるための3年間。

せっかくなら、国家資格を取るためだけではなく、理学療法士になった“その先”で役立つことまで学んでほしい。

医学アカデミーは、これからも学生が医療専門職として成長するためのさまざまな学びを提供していきます。


よくある質問

Q. 理学療法士にも身だしなみは必要ですか?

はい。理学療法士は患者さんの身体に直接触れたり、近い距離でコミュニケーションを取ったりする機会が多い医療職です。清潔感や服装、髪、爪などへの配慮は、患者さんが安心してリハビリテーションを受けるための環境づくりの一つと考えられます。

Q. おしゃれと身だしなみの違いは何ですか?

おしゃれは自分の好みや個性を表現することが中心ですが、身だしなみでは「相手にどのような印象を与えるか」という視点が重要になります。特に医療現場では、清潔感や安心感、TPOへの配慮が求められます。

Q. 医学アカデミーでは理学療法以外の授業もありますか?

医学アカデミーでは、理学療法士として必要な専門知識・技術に加えて、実際の医療現場や社会に出てから役立つさまざまな学びを取り入れています。今回の資生堂による身だしなみの授業も、その取り組みの一つです。